ご挨拶


 一般財団法人 竹富島地域自然資産財団の発足にあたり、ご挨拶申し上げます。
竹富島地域自然資産財団の理念は、一朝一夕に作り上げられたものではなく、契機は過疎化が進行し耕作放棄地が目につくようになった昭和30年代まで遡ります。小さな島の大地を何とか生かそうと先人は苦労を重ね、放牧や養蚕業を導入するなど新たな産業を創出しようと懸命に模索します。そして竹富島の美しさに魅了される人が増えはじめた本土復帰の頃より、訪れる方々から入島料をお預かりして、島の美しい景観を取り戻したいとの声が聞かれるようになりました。残念ながら、この計画は時節と折り合わず断念せざるを得ませんでしたが、それによって島を生かすための先進的な考え方が土台として築かれていたことを、私たちは決して忘れてはおりません。

 島の移り変わりがスピードアップしたと感じられたのは、平成の世を迎えてから。ちゅらさんブームに乗って八重山観光が脚光を浴び多くの方が島を訪れ、この余波によって平成3年には250人まで減少した島内人口も徐々に増加し、ここ数年は、360人ほどで推移するまでにいたりました。しかし、暮らしの延長線上で身の丈に合った良さが魅力の竹富島観光は、次第に隆盛となるマスツーリズムの影響を大きく受けるようになり、その結果、自然環境や生活環境に大きな変化が生じてくるようになりました。

 暮らしと観光が乖離する違和感をどのようにしたら解決できるかと、地縁団体法人竹富公民館は平成25年から再び議論を始めました。島の大先輩方が口を揃える「美しい竹富島の景観」をどうしたら取り戻すことができるのか。それについては平成26年度竹富公民館定期総会において、「島ぐるみで取り組む」と決議しました。それから足掛け5年、積年の思いが、竹富島地域自然資産財団に結実されています。

 当財団には、私たちや先人の思いばかりでなく、関連省庁をはじめ、竹富町、竹富島地域自然資産協議会、そして訪れる皆様すべての思いが込められています。私たちには、自然環境保全事業や自然環境トラスト活動を通じて島を再生し、次世代へバトンを繋げるという大きなシクブン(役割)がございます。

 これからは、竹富島地域自然資産地域計画に則り、竹富島を訪れる皆様より協力金をお預かりし、この協力金を原資に島の再生を図ってまいります。何卒ご理解ご協力を賜わりますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

令和元年5月30日
一般財団法人
竹富島地域自然資産財団

理事長 上勢頭 篤

事業概要・所在地


 事業の目的

この法人は、『竹富島憲章』を遵守し、竹富島地域自然資産保全区域における自然環境の保全及び持続可能な利用の推進のために活動し、島民の心身の健全な発達及び自然環境と文化の保全に寄与し、地域社会へ貢献することを目的とする。

  1. 竹富島の陸域生態系及び海域・海岸生態系に渡る自然環境、農村集落に関する調査研究及び保全事業。
  2. 竹富島の陸域生態系及び海域・海岸生態系に渡る自然環境、農村集落に関する再生事業。
  3. 竹富島の陸域生態系及び海域・海岸生態系に渡る自然環境、海洋文化、農村集落に関する技術継承事業。
  4. 竹富島地域自然資産区域等に関する人材育成事業。
  5. 竹富島地域自然資産区域等に関する管理運営及び協力体制構築事業。
  6. 竹富島の自然と保全活動を発信する広報事業。
  7. トラスト(環境保護、保全のための土地の買い上げ)を目的としたトラスト基金に関する調査研究および造成と管理運用。
  8. その他、この法人の目的を達するために必要な事業。

 会計年度

4月1日〜翌年3月31日

 所在地

〒907-1101
沖縄県八重山郡竹富町字竹富207-1
TEL 0980-85-2800 FAX 0980-85-2801
E-mail info@taketomijima.okinawa

財団役員・評議員一覧


 理事長

上勢頭 篤

 理事(50音順)

市瀬  健治
井上  寛文
上勢頭 輝
上勢頭 巧
上勢頭 立人
内盛  薫
内盛  正亀
前本  由貴子
水野  景敬

 評議員(50音順)

内盛  正聖
内盛  良枝
大山 栄一
島仲 彌喜
野原  健

 監事(50音順)

阿佐伊 拓
大  政司

Press Release