活動レポート2020年1月期

竹富島地域自然資産財団の環境保全活動をピックアップして紹介します。

2020年1月29日

粟畑の除草作業

昨年末に種まきをした粟畑の除草作業を実施しました。すでに15cmほどの高さまで成長した粟のなかから雑草を見つけ出して抜くだけの作業ですが、粟ととてもよく似た雑草もあり、慣れないと見分けがとても難しいのです。島の長老から形は同じでも根元だけ赤い、根元から細かく分かれているなど、見分けどころを教えてもらいながらの作業になりました。密集して生えてしまっているところの間引きも同時に行い、適度な間隔に調整します。多くの苗が元気に育つ粟畑。収穫されれば竹富島の祭祀でも使用される予定です。

2020年1月28日

井戸の現状調査

竹富島には歴史を物語る多くのカー(井戸)があります。
しかし現状、木の枝や雑草が伸び荒れている上に、壊れたポンプ、サンカ(縁)、コンクリの床、落下防止の蓋などが劣化して見苦しい状態になっているところも多く見られます。

そこでこの状況を打破すべく
まずはカーの現状調査を開始しました。

竹富島のカーは、島の生活を長年にわたって支えてきた命の源。それは人間にとってだけでなく、島に住んでいる生き物も育んできました。川や泉のない竹富島では貴重な淡水。鳥や昆虫、動物など様々な命をつなぐカーはすでに竹富島の自然に組み込まれています。

水道が引かれ、活発な利用を終えたカーですが、竹富島の自然を守るためにはまだまだ頑張ってもらわないといけません。

サンカなどの隙間をコンクリートで補修するなどして、いまの形のままで保存することを目的とし
調査が終わり次第、補修と定期的なメンテナンスを行っていきます。