活動レポート2020年5月期

竹富島地域自然資産財団の環境保全活動をピックアップして紹介します。

2020年5月21日

海洋ゴミ学習

竹富島に流れ着く海洋ゴミについて、島の将来を担う小学生とともに勉強しました。商品パッケージに記されたバーコードから生産地がわかることを利用し、大まかなゴミの発生源を調査。まずは情報を集めることから始めます。バーコードが残りやすいペットボトルを重点的に、竹富島でゴミが流れ着きやすい北東の海岸で収集。たった数十分の作業でたくさんのペットボトルが集まりました。残念ながら半数ちかくは波に揉まれ、岸に打ち付けられてラベルが外れてしまった状態でしたが、バーコードを調べることで追跡できたもののうち半数が日本、残りが中国、韓国、極少数が東南アジアという結果を得ることができました。海洋ゴミを元から断つ、その対策と効果を想定するために必要な情報とともに、バーコードによる追跡は完全ではないということもわかった機会となりました。今後も様々な手法を考え、竹富島にあった効率的なものを見つけたいと思います。



2020年5月21日

防風林の除草

竹富島の外周道路沿いに防風林をということで植え付けたフクギの苗。2月に除草を実施したのですが、たった3カ月でフクギを覆い尽くすような雑草が再び生えてきたことに驚きです。前回は雑草を根こそぎしっかりと処分するため手作業で1本づつ抜いていきましたが、今回は効率を考えて草刈り機を併用しつつフクギ周りを手作業で除草しました。これから気温が上がり、さらに雑草の成長が早まるとのこと。継続して管理を続けていきます。

2020年5月18日

粟の虫取り

順調に成長を続け頭を垂れてきた粟穂ですが、その粟を食べてしまうカメムシなどの害虫が大量発生。農薬を使用せずに、昔ながらの手作業で取り除く作業を行いました。大きなビニール袋に穂先をそっと差し入れ、穂全体が袋に入ったところで強めに揺さぶり虫を落とします。大小様々のカメムシに加えて、蛾の幼虫なども見られました。虫を落とした後は袋の口を素早く閉じます。ビニール袋の内面がツルツルなので這い出す虫は少ないですが、羽を広げて飛び出す虫には気をつけないといけません。ひと房ひと房、丁寧に。それほど広くない粟畑ですが、なかなか時間と根気が必要となる作業でした。

2020年5月4日

芋ヅル返し

2月に植え付けを行った芋ヅルが成長し、畑を覆い尽くすほどの勢い。芋の収穫量を増やすためには、このツルが根を張る部分を少なくする必要があるとのことで、芋ヅル返しという作業を行いました。畑からはみ出た部分のツルを引っ張って根を切り、畑の上に重ねるという作業。植え付けた時には50cmにも満たない長さだったツルが、数メートルにも伸びて絡み合い、ちぎれないようにと気を使いながらほぐしてひっくり返ました。また強い雨で倒れしまったハトムギ。優しく起こして、その状態をキープする支えを入れる作業もしました。