活動レポート2020年7月期

竹富島地域自然資産財団の環境保全活動をピックアップして紹介します。

2020年7月15日

スズメバチの駆除

耕作放棄地の再生事業を行っている場所でスズメバチの巣が発見されました。竹富島でよくみられるツマグロスズメバチという種類で、黄と黒の2色にクッキリ分かれたお腹のカラーリングが特徴です。小型でさほど攻撃性はないのですが、その他のスズメバチ同様に人の生命を脅かす毒素を持っているハチ。畑の再生を行う途中で気づかずに刺激してしまい刺されてしまったので駆除を実施しました。竹富島ではスナハチと呼び、このハチが低いところに巣を作ると台風が多い年になると言われています。今回の巣は地上から1mほどと、このハチにしては高めの位置に作られていたので、今年の竹富島は台風が少ないということなのかもしれません。

2020年7月13日

フクギの水やり

防風林の植林事業として、現在までに竹富港と外周路西側に合わせて36本のフクギの植えつけを実施しました。これまでは植え付け初期に根付くまで水を与え、そのあと自然の雨による給水にのみ頼っていたのですが、強い日差しのために外周路部分では立ち枯れの個体も多く見られるようになってしまったので、その対策として定期的に水やりを実施することにしました。近くに水道がないのでクルマにタンクを積み、電動ポンプで散水します。今後は井戸の適正管理事業と連携して、井戸水の利用も予定しています。また、フクギの状態を把握するため、植え付け場所ごとに番号をつけて管理することにしました。綺麗なフクギ並木に育ってもらえるように見守っていきます。

2020年7月10日

アメリカハマグルマ駆除実験

環境省によって緊急対策外来種として指定されているアメリカハマグルマが、竹富島内でも広範囲にわたり繁殖している場所がいくつかあります。国際自然保護連合で世界の侵略的外来種ワースト100にも選定されていて、その生命力の強さから在来植物の生育に影響を与え、島の生態系を脅かす可能性のある種として早期の対策が必要となっています。今回は本格的な駆除作業の前に、大規模な繁殖地の端で1㎡程度の面積を駆除して、その効果を検証するというもの。ランナーを延ばして根をはり広がっていく性質に注意し、根を残さないように気をつけながら取り除いた葉や茎、ランナー、根をビニール袋に詰めて回収しました。今後、この場所の経過を観察し、大規模な駆除作業に役立てていきます。




2020年7月9日

防風林の除草

前回の除草から、たったの1カ月ちょっとで雑草に覆われてしまった防風林をつくるためのフクギ苗。効率化と除草間隔の延長をバランスさせる試みとして、苗周辺を手抜きとして外縁部を草刈機にて作業してみました。また、地面を覆うように這う小さな葉っぱの植物(おそらくハイニシキソウ)が生えている周辺で、背の高い植物の生育が抑えられているように見られたので、こちらも実験的に残して雑草の勢いを観察してみることに。効果があるようでしたら、フクギ周辺を除く外縁部に繁殖させたいと思います。現在のフクギは一部追加で植えたところを含めて32本。乾燥によって枯れかけているところもあるので、しばらくは散水をして様子をみます。




2020年7月7日

耕作放棄地の除草

前回の耕作放棄地の除草に続き、畑周辺に生い茂ってきていた外来種ギンネムを対処しました。成長の早いギンネムは、ちょっと気を抜いているとすぐに畑を侵食してくるので、こまめに伐採をしなければ畑が森に戻ってしまいます。すでに切り倒していた木を、巻きついたツルを断ち切りながら周辺部から離れた部分にまとめ、畑の縁に残っていた雑草も刈り取りました。集落内の畑も子供の背丈くらいある雑草に覆われてしまっていたため、こちらも除草を実施。毎度のことながら雑草の成長の早さには驚かされます。