活動レポート2020年10月期

竹富島地域自然資産財団の環境保全活動をピックアップして紹介します。

2020年10月27日

麦の植え付けを実施

麦植え付けの場所をより広く取るために、場所を変更して追肥と混ぜ込み、小石取りを再度行い麦播きを実施しました。もち麦という種類で見るからに美味しそうな種。昔の竹富島では麦収穫の季節になると集落ごとに集まり麦収穫のお祝いをしたそうです。麦を石臼で挽き、天ぷらにする。どの家庭からも新鮮な麦でつくられた天ぷらの香ばしい香りが漂い、竹富島がその香りに包まれていたそうです。話を聞いているだけでお腹がすいてきてしまいます。収穫した麦で伝統的な竹富島の天ぷらをぜひ味わってみたいものです。種まきの後には魔除けの三結びを畑に挿し、豊作を願う祈願をしました。


2020年10月18日

畑での植え付け準備完了

畑への追肥を実施し、部分的ではありますが作物を植え付ける最終準備が終わりました。竹富島では五穀豊穣と子孫繁栄を願う島最大の祭祀である「種子取祭(タナドゥイ)」が旧暦9月または10月に廻り来る干支の甲申に執り行われ、各畑においても種まきの儀式が実施されます。冬に向かうこの季節ですが、暖かな竹富島では、これからが多くの作物の植え付け時期。粟や芋に麦など、昔から竹富島で育てられている、さまざまな作物を植え付ける予定です。



2020年10月14日

アメリカハマグルマ駆除

かねてより駆除テストを実施するなど対処方法を考えてきた外来種アメリカハマグルマですが、重機をお貸ししますよというお声がけを頂いたので、その機会に合わせて大規模な駆除を試行してみました。場所は駆除テストも行なっていたアメリカハマグルマの大きな繁殖地。草刈り機での刈り取りでは小片から再繁殖するとのことで、なるべく根から掘り返すことができるショベルカーで抜き取りを行いました。本来ならば葉、茎、根のすべてをビニール袋に詰めて回収するべきなのですが、まずはまとめて乾燥させることにしました。初めての大規模駆除であり、まだ多くのことが試行状態。今後のためにも、効率の良い外来種駆除ができる方法を模索していきます。


2020年10月9日

港そばのフクギ除草

2019年の入島料収受開始セレモニーにて、竹富町長をはじめとして、竹富公民館長、竹富教育長、財団理事長の4人にに参加してもらった防風林の再生活動で、竹富港すぐそばに植え付けたフクギの苗。だいぶ雑草に覆われてきていたので除草を実施しました。植樹から1年ほどが経過しましたが、あまり成長はよくないようです。刈り取った草を苗の周りに置き、保湿の効果に期待しつつ、将来的な肥料としました。少し栄養も足りなさそうなので近々、追肥を検討しています。



2020年10月7日

アメリカハマグルマその後

竹富島で繁殖地を増やしつつある外来種のひとつ、アメリカハマグルマを駆除するための実験として7月に大きな繁殖地の1部で約1㎡を手で抜いて様子を見てきました。あれからほぼ3カ月が経過したところで、周りから伸びてきたランナーによって前回駆除した部分が覆い尽くされました。とはいえ、前と同じ状態に戻ったというわけではなく、周囲のアメリカハマグルマからは窪んだ低い位置のみに繁殖。予想していたほどの早い侵食速度はなく、1度取り除いてしまえば、ある程度の期間は状態を維持できるということがわかりました。近々、この結果を踏まえて大規模な駆除を実施する予定です。大きな面積で同様のことを行なった場合の結果も注視していこうと思います。