活動レポート2021年7月期

竹富島地域自然資産財団の環境保全活動をピックアップして紹介します。

2021年7月27日

畑の除草

6月中旬に収穫を終えた粟(アワ)畑に残った茎や葉などの処理を中心に、畑全体の草刈り作業を行いました。まだこれから2回目の収穫を待つクマミ(緑豆)、落花生などを誤って刈り取ることがないよう注意しながら作業をしました。収穫を終えた作物の茎や葉は乾燥して細くなり、とても刈り取りやすいのですが、雑草は土の栄養を吸収し続けており、放置しておくと深く根を張りどんどん太くなってしまいます。豊作であった粟畑には、その茎葉だけでなく、雑草も力強く伸びてしまっていました。3機の草刈り機で黙々と作業しましたが、絡まるツルや太く成長した茎などによって、なかなか難儀しました。

2021年7月26日

フクギ周りの除草

防風林の再生事業として行っているフクギの植林。今回は外周路西側の植え付け地で、除草作業を実施しました。3月末の除草の後、雑草が伸びてフクギが隠れそうになっていました。草刈機でフクギを誤って刈ることがないように、今回は周囲(直径70cm~90cm)に伸びた雑草をまずは手で引き抜きました。また、新たな雑草の生育を阻害する効果を期待して、フクギ周りの低い芝系の植物などはあえて残してあります。植えられたフクギはゆっくりとではありますが着実に成長しています。

2021年7月26日

横断幕の再設置

島を訪れる方にまず入島料ご協力のお願いをする横断幕。直撃との予報だった台風6号を避けるために撤去していた港の横断幕を、台風通過のあとで再び桟橋に設置しました。高い場所に掲げられる横断幕は、強い風をまともに受けやすく、以前、強風によって横断幕を破損させてしまいました。その経験から、台風や強風の恐れがあるときには、取り外すようにしています。対策として現在では、両サイドに立つ柱に直接ひもで固定するのではなく、柱とひもの間にタイヤチューブを入れて、衝撃を吸収するよう工夫しています。



2021年7月13日

クマミの収穫

台風が来るとの情報を受け、すでに収穫時期を迎えているクマミ(緑豆)を無駄にしないようにと急遽摘み取りを実施しました。まだ一部に青いところが残っているものの、多くはサヤが真っ黒になり弾ける寸前。ひとつひとつを手でつかみ収穫しました。なかには乾燥しているにも関わらず白いサヤのものもありますが、そんな緑豆を竹富島では「イシクマミ」と呼ぶそうです。どれだけ煮込んでも石のように硬いからそう名付けられたのだとか。そんなわけで竹富島で緑豆はよくぜんざいに使用されますが、イシクマミは発芽させてモヤシとして食べたりしていたそうです。発芽するときに上に重しを載せると太いモヤシになるという手法も教えていただきました。なお、まだ青いサヤは後日台風が過ぎた後に収穫します。



2021年7月13日

粟の脱穀

先月に実施した伝統耕作物の粟の収穫から1カ月を迎え、天日干ししていた粟穂から粟の実を取り外す脱穀を星のや竹富島のスタッフも交えて2日間かけて行いました。2本の木の棒を接続して回転させて叩くという、昔ながらの手法にて実施。シートの上に粟穂を広げて何度も叩きます。うまく棒を回転させ、ちょうど水平に粟穂の上に落ちるようにするのがもっとも効率よく脱穀できる方法なのですが、なかなかに難しく講師の隆一氏以外はほぼうまく叩けませんでした。叩いたあとは、大まかな穂の芯などを取り除き、ザルに移してさらに細かいゴミを除去していきます。風の力を利用して軽いゴミだけ飛ばしたり、ザルの上で振動を与えて分離させたりと様々な方法で粟の実だけを取り出します。今後は粟の実の皮を取り除く精穀を実施。石臼による伝統的な手法を予定しています。




2021年7月6日

ガヤ畑予定地でギンネム駆除

ガヤ(チガヤ)畑づくりを進めている場所で、全体約4000㎡のうち3/5がまだ手付かずの状態。梅雨の雨と最近の天気の良さで、雑草やギンネムがグングンと育ってきてしまっていたので、まずは太いギンネムが多い周辺部から開墾を兼ねた駆除を始めました。雑草に覆われた根元をかき分け、ノコギリで1本ずつ切り倒します。ツル系の植物が絡みつき、引っ張り出すのもなかなかに大変。2m幅ほどで進み、やっとのことでガヤ畑予定地の再奥部にまで到達しました。切り出したギンネムは山積みにし、今後予定しているあるプロジェクトに向けて保管。ガヤ畑で、竹富島らしい景観と生態系を含む自然の両方を取り戻すことを目指します。