活動レポート2022年04月期

竹富島地域自然資産財団の環境保全活動をピックアップして紹介します。

2022年4月25日

ケルヒャー外来種駆除2

前回(1回目)の実証実験とは別の2地点を選定しました。1つ目にゆがふ館東側のフクギを植樹している植え込み内のムチャラ(タチアワユキセンダングサ)を含む外来植物を除草しました。2つ目に、かりゆし館南側の植え込み内でも除草しました。ここでは、草刈り機を使用し除草した場所をすぐ隣りに設け、温水高圧洗浄機の除草と比較できるようにしました。1回目と同じく、2回目の実証実験の地点も経過観察を行い、除草後の外来植物の生育をモニタリングしていきます。財団の活動目標である「外来種の駆除と処分」を今後も継続していきます。

2022年4月24日

サンゴとくらす竹富島

石垣市民会館で開催された「八重山の海と島のフォーラム」に水野常務理事が出席しました。「八重山うみしまフレンドシップ」という八重山地方のサンゴ礁の白化、赤土流出など様々な要因から「八重山のサンゴ礁」を守るべく、それに伴う行動、取り組みをされている、または、始める事業者、団体、個人を広く募集し、フレンドシップに登録するものです。今回のフォーラムでは、竹富島および当財団の取り組みを「サンゴとくらす 竹富島の農村集落景観」と題して紹介しました。まだ、始まったばかりのフレンドシップですが、サンゴ礁を守るための取り組みが普及し、多くの方が行動に移すことが出来れば、サンゴ礁に関わる人々の輪が広がり保全の促進に繋がります。これからも財団は自然環境保全に向け、サンゴをはじめ海洋生物により良い環境づくりに貢献していけるような取り組みを継続し、活動目標である「サンゴの保全」に携わっていきます。関係各所の皆様、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

2022年4月20日

ケルヒャーで外来種駆除

竹富島を始め、八重山では多くの外来植物が定着しています。竹富島ではギンネム、ムチャラ(タチアワユキセンダングサ等センダングサ属)などが繁茂し、アメリカハマグルマが所々で確認されています。薬剤(除草剤)を使用して外来植物を駆除(除草)すると、自然環境(陸域の在来植物、海域のサンゴなど)に影響を及ぼすため、財団では環境面に配慮し、薬剤を使用しない駆除方法を模索していました。今回、ケルヒャージャパンさんにご協力いただき、高温高圧洗浄機のデモ機をお借りできましたので、実証実験を実施しました。実証実験は、アメリカハマグルマが生える空き地、ムチャラ(タチアワユキセンダングサ)が多くある環状線沿いの2地点で高温水の除草を行いました。アメリカハマグルマは高温水を散布して間もなく葉が黒くなり、半日経つと枯れていました。今後は除草した地点の経過観察をしながら、島内の他地点で実証実験を続けていきます。財団の活動目標である「外来種の駆除と処分」を今後も継続していきます。関係各所の皆様、誠にありがとうございました。



2022年4月13日

粟の間引き

今回は、カンナージ畑で生育した粟の間引きをしました。作付面積、横幅40m×奥行き36mに密に生える粟を適正な間隔になるように生育の悪い粟を中心に間引きました。中には、竹富島で「ムチャラ」と呼ばれるシロバナセンダングサが確認されたので抜き取り、除草も合わせて行いました。4月は例年通りの気候で、日中は日差しもありとても暑いので、くば笠などで熱中症対策をとりながらの作業でした。農作業は暑さとの闘いですが、島では特に夏場の暑さが顕著なので先人の方々に習い、これからも暑さに負けずに多くのことを学んでいきます。

2022年4月6日

麦の脱穀

竹富島の伝統作物「麦(ムン)」の収穫から脱穀までを農作の師匠である島の古老から習いました。今回は、カンナージ畑で生育した麦を収穫。脱穀は機械を使わずござに座り手作業で麦の穂を揉みほぐし、一粒残らず穂から取り出します。一つの穂に15~20粒ほどついていて、作付け面積約100平方メートルからの収穫量は1.1kgと例年に比べると少な目でした。要因としては冬季に降った雨量が例年に比べて多かったことが考えられるとのこと。また、秋には今回収穫した麦を乾燥させ畑に蒔き、来年のこの時期に今年より多い収穫量を期待します。財団の活動目標である「祭祀に関わる供物の再耕作」「耕作放棄地の再生」を今後も継続していきます。