竹富島で見られる生き物たち

島で一緒に暮らしている生き物たちの一部を紹介。随時更新していきます。

哺乳類


スイギュウ
スイギュウ


集落内で水牛車を曳く姿が多いが、道路脇の雑草のなかから突然あらわれて驚くこともある。大きな体の割に、鳴き声が非常にかわいらしい。ただし、力がとても強いのでむやみに近くのは危険。

ネコ
マヤー


港や集落、コンドイ浜で自由気ままに生活している。島猫とも呼ばれている。なかにはジャングルを根城にする野性味溢れる個体もいて、たまにイリオモテヤマネコもかくやという鋭い目つきを見せる。

ヤギ
ピーザ


島内のいくつかの民家で飼われていて空き地などに繋がれているが、森のなかにも野良ヤギが存在するとのウワサがある。野良ヤギは、メスヤギをおとりにして捕まえるのが昔からの手法なのだとか。

鳥類


シロハラクイナ
シロハラ


名前のとおりにお腹が白く、ペンギンのような見た目のクイナ。飛ぶことよりも走るほうが好きで、とってもシャイな性格。遠くに見かけたと思うと、あっという間に走って林の中に逃げ込んで行く。

ズグロミゾゴイ
ヌサン


集落内や外周路など開けた場所でトボトボ歩いているのが見受けられる。あまり飛ばずに近づいてもコソコソという表現が合う雰囲気で歩いて逃げてゆく。絶滅危惧II類に指定されている。

中大頭赤青鳩
リュウキュウズアカアオバト


ズアカアオバトのうち八重山諸島や宮古島に生息する亜種チュウダイズアカアオバト。緑鮮やかな羽毛とオアーオ、オアーオという鳴き声が特徴的。名前は台湾の亜種の頭が赤いことから来ている。

琉球アカショウビン
ホッカル


赤いボディと大きなクチバシ、そして特徴的な鳴き声がチャームポイント。渡り鳥で4月から9月頃まで竹富に滞在している。戦闘機のようなスピードと機動性のある飛行を見せてくれる。

琉球コノハズク
マヤフクル


全長20cmほどの小さなフクロウ。夜になると木に泊まってホ、ホホーと鳴いている。近づいてライトで照らすとさすがに鳴きやむが逃げることは少なく、キラリと光る大きな目で凝視してくる。

爬虫類


キシノウエトカゲ
マンダラーハブ


日本最大のトカゲ亜目で絶滅危惧種II類で、さらに天然記念物にも指定。八重山諸島と宮古島にのみ生息する日本固有種で、40cmを超えるサイズになる。天気の良い日によく日向ぼっこをしている。

サキシマアオヘビ
サキシマアオヘビ


八重山列島で見られる日本固有種で準絶滅危惧種。毒は持っておらず、もっぱらミミズを食べて過ごしている。アオヘビと呼ばれながらも、小さな頃は緑色だが大きくなると茶色くなってしまう。

ブラーミニメクラヘビ
ミミズヘビ


落ち葉などの下に多く、掃き掃除などで動きの早いミミズのように飛び出てくる。よく見るとウロコがあって、先が分かれた小さな舌をチロチロと出すのでヘビだとわかる。外来種だが日本最小サイズ。

ホオグロヤモリ
ヤモリ


夜になるとキュゥ、キュゥと突然鳴いて驚かされる。小さな体のどこからそんな大きな声が出るのか不思議。灯りに集まる虫を食べて過ごすが、よく電気製品の中に入って壊してしまうのもこのヤモリ。

八重山セマルハコガメ
ヤマメ


森林周辺に生息する陸棲種。お腹部分が蝶番になっていて、甲羅をほぼ完全に閉じることができる。天然記念物に指定され、絶滅危惧種II類でもある。集落内を散歩しているときもある。

甲殻類


オカヤドカリ
アンツァ


日本に生息するオカヤドカリ全種が天然記念物に指定されていて、竹富島には数種類が生息する。写真は準絶滅危惧種のコムラサキオカヤドカリだが、サキシマオカヤドカリは絶滅危惧種II類。

ヤシガニ
マコン


ヤドカリの仲間で、小さい時には貝殻に入っていることもある。森周辺の道で夜に出歩いているところに会うことが多い。大きな個体は足を拡げると1m以上になるという。絶滅危惧種II類。

昆虫


イワサキクサゼミ
イワサキクサゼミ


全長2cm程度の日本最小のセミ。ススキやサトウキビといったイネ科植物の汁を吸って、ジー… 、チッチッチ…と鳴いて日々を過ごしている。3~7月に草陰などに見られることが多い。

オオシママドボタル
オオシママドボタル


沖縄最大のホタルで飛翔するオスの体長は2cmほど。幼虫が陸上で育つ陸棲ホタル。竹富島では9月から1月頃に飛んでいる。体長6cmにもなる幼虫も光って地面を歩き、こちらはほぼ1年中見られる。

オキナワクロホウジャク
オキナワクロホウジャク


エビのような尻尾に、毛を生やしたずんぐりとした体が特徴なスズメガの一種。素早い動きで花に近づき、ホバリングをしながら長い口を伸ばして次から次へと蜜を吸っていく姿はハチドリのよう。

オキナワツノトンボ
オキナワツノトンボ


トンボと名前にあるがカゲロウに近い仲間。先の膨らんだ長い触角、フワフワとした毛の多い胸部、ふっくらとしたお腹など蝶々のようにも見える。複眼が上下で分かれているのも特徴のひとつ。

オオゴマダラ
フーシュフーシュカビラ


日本最大級の蝶で、翅を広げたサイズは13cm程になる。森のなかを通る道に多くいて、竹富島では1年中フワフワと飛んでいる。サナギは黄金色でピカピカ。沖縄県の県蝶に指定される。

ナナホシキンカメムシ
ナナホシキンカメムシ


沖縄に生息するキンピカに輝くカメムシ。カラダ全体が金緑色で、太ももの部分だけ赤色。冬にうじゃうじゃと集まって越冬する。尻尾の部分にある星がひとつ足りないところは見逃して欲しい。

ホリイコシジミ
ホリイコシジミ


日本最小の蝶々の1種で、沖縄では風で飛ばされてきた迷蝶とされているが、八重山地方では定着しているとの説もある。1cmに満たないコンパクトさながら、動きは早いのですぐに見失ってしまう。

ヤエヤマトガリナナフシ
ヤエヤマトガリナナフシ


お尻の部分が尖っているのでトガリナナフシ。細い枝に擬態して隠れる昆虫だが、この種類はサイズ的に10cm以上もあって目立ってしまう。海岸付近に多くいて、葉っぱを食べて生活する。

その他


アオミオカタニシ
アオミオカタニシ


15mmほどの大きさの透き通るようなヒスイ色。カタツムリと違い触覚の根元につぶらな瞳を持ち、殻の扉となる蓋もある。南西諸島に生息とされているが、一部地域では絶滅したと考えられている。

オキナワアズチグモ
オキナワアズチグモ


鮮やかな花に負けない明るい色のクモ。SFチックなT字型の目で、虎視眈々と獲物を狙う。メスに比べてオスの大きさは非常に小さく、色もシンプル。餌と間違えられてしまうことも。写真はメス。