活動レポート2020年4月期

竹富島地域自然資産財団の環境保全活動をピックアップして紹介します。

2020年4月11日

ギンネム駆除テスト

竹富島で確認されている外来種のひとつであるギンネム。繁殖力旺盛で、周囲の他の植物の成長を妨げる成分を出すことでギンネムだけの林になってしまうことなどが問題となり、生物多様性といった観点からも駆除をする必要がある植物となっている。しかし生命力が強く成長も早いので、ただ切り倒しただけではすぐに新芽が出てきて元に戻ってしまう。島のいたるところに大繁殖しているギンネムを相手に、多大な時間を必要とする切り株の掘り起こしは現実的でないため、今回、切り倒したギンネムの株に爪楊枝タイプの除草剤を使用するテストを実施してみることとなった。噴霧するタイプに比べ、直接切り株に打ち込む方法なので、自然環境への負担は少ないと思われる。直径10cmほどの切り株に1〜3本程度を刺し、効果測定と環境への影響を確認する。



2020年4月6日

ニンニクの収穫

耕作放棄地の再生に向け、まず竹富島の耕作のなんたるかを学ぶための第一歩として島の長老のひとりに手ほどきしてもらった財団として初めての畑作業。10月末日に実施したニンニクの植え付けから5カ月が経ち、ついに収穫の日を迎えました。一般的なニンニクよりも小ぶりなピン(島ニンニク)を手で1粒ずつ植え付け、除草などの手入れを行なってきただけに、1cmほどの小さな粒から大きく育ったニンニクに対する感動もひとしおです。収穫後の根のカットなど処理の方法も教わり、作物の育成から活用まで耕作に関わる全般を勉強させていただきました。