2020年

2019年

2020年9月8日

耕作放棄地の拡大

前回は畑周辺に生い茂ってきていた外来種ギンネムを伐採したあと、残りの根を掘り起こし取り除くことで畑にする準備を整えました。今回はトラクターを借りてきて畑を耕しました。ギンネムを伐採した部分まで畑にしたことで畑面積が広がったので、これまでの小型耕運機に代わり、より実用的な耕作機を使用。力強い動きで、より深くまでしっかりと耕してくれます。ただ竹富島の土にはサンゴ石が埋もれていることが多く、砕けて畑に小石を混ぜ込んでしまうことになったり、耕す部品を壊してしまうことがあるので気をつけながら作業をする必要がありました。そろそろ収穫時期となる薩摩芋だけが青々と茂っています。今後は追肥をして畝だてし、新たな作物を植え付けていきます。


2020年8月28日

グックの積み直し

竹富島に残る沖縄らしい風景のひとつ、サンゴ石を積み上げた石垣はグックと呼ばれています。セメントなどで固められているわけではなく、大小、形も様々な自然のサンゴ石をパズルのように組み合わせて積み上げる野面積みで作られています。そのため風雨や近隣の樹木の成長、ちょっとした衝撃で崩れてしまうことがあります。決して寄りかかったり、ましてや上に座ったりしてはいけません。サンゴ石は鋭利な角が多いので大怪我をしてしまうかもしれません。財団では景観維持と技術の伝承、そしてそこに暮らす生き物たちのため、このグックの維持管理も進めています。

今回は、財団事務所入り口にあるグックが崩れてしまっていたところを試験的に修復してみました。ただ積み上げるだけではすぐに崩れてしまうので、昔から伝えられている手法を知り、経験もある人によって作業を実施。まずは崩壊した部分を取り除くことから始めるのですが、慎重に作業をしないとグック全体が連鎖的に崩れてしまうこともあります。綺麗に崩壊部分を取り除いたら、大きな石を外枠に、壁の内向きに力が加わるようにきっちりと組み上げます。ひとつずつ、ガタつきがないか確かめながら積み、内側には細かな石を詰めます。土を詰めてしまうと雨で流され崩壊してしまうので、小さな石を集めてしっかりと詰めていきました。強度があり、見た目にも綺麗に積み上げるには多くの経験とセンスが必要だと言われています。竹富島でベテランと言われていた人は、パッと見ただけで「石がここに積んでほしいと言っている」と1度で位置決めをし、美しく強固なグックを積み上げていたそうです。この伝統技術を後世にもしっかり伝えていきたいです。





2020年8月1日

ナージカーの生き物

河川のない竹富島では、水道が敷かれるまで生活用水として井戸水と雨水を利用してきた歴史があり、多くの「カー(竹富の方言で井戸)」が存在しています。ですが現在では、水利用の役目を終えて「願い=祈り」を捧げる場所としての使用がほとんど。そのためあまり管理もされていない状態の井戸も多く、昔ながらの竹富の景色が消えていく場所のひとつになっています。使用されない井戸の水は循環がよくなく淀んでしまう傾向があり、かつての生物環境とは異なるものとなってしまいます。そこで井戸水を利用してかつての環境を取り戻す一環として、財団の他活動である防風林の植林事業で苗木に与える水として利用することにしました。

今回は、前段階として最初に水を利用する予定の仲筋井戸(ナージカー)の生物調査を実施しました。竹富島のなかで比較的大きく水量も安定しているこの井戸は、かつてはスロープ状の道が作られて歩いて水面まで降りることができたのですが、現在ではコンクリートによる囲いが作られ、生物の出入りが難しい状態。調査時の水深は深いところで1.8m。タモ網で水底や水中の生物を探るとともに、カニかごを1昼夜設置して様子を見たところ、カダヤシとヌノメカワニナ、ヘリトリオカガニ(陸封型)の3種類のみを捕獲することができました。カダヤシはボウフラ退治のため人為的に入れられたものだと推測され、他の種はこのような場所では一般的な生物。安定した水量のナージカーで予想された生物多様性からは、少し単純すぎる生物相でした。ほぼ垂直な壁と井戸べりから水面までの深さ、そして底が水面に出る機会が少ないなどの理由で、鳥や昆虫も利用しづらい環境になっていることが生物種の少なさの要因ではないかと予想されます。利用しなくなったことで変化した水質も考えられ、かつて井戸に生息していた種のうち生き残っているものが今回発見されたものと思われます。本来は海岸で産卵して幼生時代を海中で過ごすオカガニが、陸封型生物の特徴を示しながら生息していることからもそのことがうかがえます。

竹富島のなかで貴重な限られた淡水域となる生物環境を保全してゆくためにも、今後ほかの井戸も調査していきたいと思います。






2020年7月15日

スズメバチの駆除

耕作放棄地の再生事業を行っている場所でスズメバチの巣が発見されました。竹富島でよくみられるツマグロスズメバチという種類で、黄と黒の2色にクッキリ分かれたお腹のカラーリングが特徴です。小型でさほど攻撃性はないのですが、その他のスズメバチ同様に人の生命を脅かす毒素を持っているハチ。畑の再生を行う途中で気づかずに刺激してしまい刺されてしまったので駆除を実施しました。竹富島ではスナハチと呼び、このハチが低いところに巣を作ると台風が多い年になると言われています。今回の巣は地上から1mほどと、このハチにしては高めの位置に作られていたので、今年の竹富島は台風が少ないということなのかもしれません。

2020年7月13日

フクギの水やり

防風林の植林事業として、現在までに竹富港と外周路西側に合わせて36本のフクギの植えつけを実施しました。これまでは植え付け初期に根付くまで水を与え、そのあと自然の雨による給水にのみ頼っていたのですが、強い日差しのために外周路部分では立ち枯れの個体も多く見られるようになってしまったので、その対策として定期的に水やりを実施することにしました。近くに水道がないのでクルマにタンクを積み、電動ポンプで散水します。今後は井戸の適正管理事業と連携して、井戸水の利用も予定しています。また、フクギの状態を把握するため、植え付け場所ごとに番号をつけて管理することにしました。綺麗なフクギ並木に育ってもらえるように見守っていきます。

2020年7月10日

アメリカハマグルマ駆除実験

環境省によって緊急対策外来種として指定されているアメリカハマグルマが、竹富島内でも広範囲にわたり繁殖している場所がいくつかあります。国際自然保護連合で世界の侵略的外来種ワースト100にも選定されていて、その生命力の強さから在来植物の生育に影響を与え、島の生態系を脅かす可能性のある種として早期の対策が必要となっています。今回は本格的な駆除作業の前に、大規模な繁殖地の端で1㎡程度の面積を駆除して、その効果を検証するというもの。ランナーを延ばして根をはり広がっていく性質に注意し、根を残さないように気をつけながら取り除いた葉や茎、ランナー、根をビニール袋に詰めて回収しました。今後、この場所の経過を観察し、大規模な駆除作業に役立てていきます。




2020年7月9日

防風林の除草

前回の除草から、たったの1カ月ちょっとで雑草に覆われてしまった防風林をつくるためのフクギ苗。効率化と除草間隔の延長をバランスさせる試みとして、苗周辺を手抜きとして外縁部を草刈機にて作業してみました。また、地面を覆うように這う小さな葉っぱの植物(おそらくハイニシキソウ)が生えている周辺で、背の高い植物の生育が抑えられているように見られたので、こちらも実験的に残して雑草の勢いを観察してみることに。効果があるようでしたら、フクギ周辺を除く外縁部に繁殖させたいと思います。現在のフクギは一部追加で植えたところを含めて32本。乾燥によって枯れかけているところもあるので、しばらくは散水をして様子をみます。




2020年7月7日

耕作放棄地の除草

前回の耕作放棄地の除草に続き、畑周辺に生い茂ってきていた外来種ギンネムを対処しました。成長の早いギンネムは、ちょっと気を抜いているとすぐに畑を侵食してくるので、こまめに伐採をしなければ畑が森に戻ってしまいます。すでに切り倒していた木を、巻きついたツルを断ち切りながら周辺部から離れた部分にまとめ、畑の縁に残っていた雑草も刈り取りました。集落内の畑も子供の背丈くらいある雑草に覆われてしまっていたため、こちらも除草を実施。毎度のことながら雑草の成長の早さには驚かされます。


2020年6月18日

耕作放棄地の除草

先日収穫を行った粟の畑とその周辺で、残った株と雑草を刈り取る作業を実施しました。新たな作物を植えるための準備のひとつとして、草刈機にて根元から刈り取り。しばらく天日で乾燥させてから燃やすことで、昔ながらの肥料である草木灰(そうもくばい)を作成します。苦土石灰や石灰と同じように土の酸度を中和するだけでなく、カリウムとリン酸の補給が可能になる伝統的な耕作方法。その後、追肥をしつつ耕運機にて耕すことで次の作物を植える準備が整います。

2020年6月16日

バラアサガオの駆除

今年3月に調査をしていた外来種のバラアサガオ。ウッドローズとも呼ばれるメソアメリカを原産地とするツル性植物は、その成長の早さと生命力の強さで森全体を覆い尽くして枯らしてしまうという恐れがあるもので、今回は御嶽の森を覆うバラアサガオの駆除を実施しました。古くから神様の場所として必要以上に手を加えることなく保存されてきた御嶽の森は、もっとも竹富らしい自然環境を残している場所のひとつ。そんな貴重な森が、外来植物であるバラアサガオによって脅かされている現状を打開する活動です。

まずは御嶽の近くで作業することを神様に報告。神司に来ていただきニンガイ(願い)をしました。そしてバラアサガオが根を張っている森へと入ることを阻む、背の高い草を刈り込むことからスタート。竹富島の森の中は、場所によってはクージ(トウヅルモドキ)が壁のように茂って前進できないような場所もあるのですが、ここではバラアサガオの葉が茂っていることもあり、低い背丈の植物が育たず歩きやすくなっていました。バラアサガオのツルをたどり、根元近くの空中で切断。生命力が強いので、ツルが地面に接触して再度根付かないように気をつけます。根元では切断後に爪楊枝タイプの除草剤を打ち込み、徹底的に駆除します。このタイプの除草剤は外来種のギンネムでテストをし、周りの植生に影響が少ないことを確認済み。

最終的には、中間のツルのみがほとんどですが軽トラックの荷台2杯分を回収しました。ツルから復活することを想定し、しばらくは管理しながら乾燥させたのちに処分する予定です。3日後に確認したところ、樹上にしげったバラアサガオの葉がしおれているのが確認できました。これで竹富島らしい植生が戻ってきてくれるはずです。






2020年6月4日

粟とハトムギの収穫

昨年末に植え付けをした粟ですが、あまりにも虫の被害が大きいとのことで急遽早めの収穫。ずっしりと重たくなった穂先を刈り取り、幾本かをまとめて束ねて天日に干します。素人目にはとても綺麗に見えるのですが、虫に食べられた部分が黒くなって全体的にくすんだ色合いになっているとのことでした。除草をしたり、1本1本を手に取り虫を除いたりしてきましたが少し残念な結果になってしまいました。とはいえ出来の良い部分も多くあり、ありがたいことに秋に行われる竹富島最大の祭祀である種子取祭で、奉納される粟として使用してもらえることになりました。また、隣の畑に蒔いていたハトムギも同時期に収穫。こちらも強い雨で倒れたものが多かったのですが、支えを入れる作業などをしたおかげで、結果的には悪くない収穫量でした。こちらは根元から刈り取り、穂先を袋の中でシゴいて実のみを取ります。後ほど風を利用して、細かなゴミと実を分別します。




2020年5月21日

海洋ゴミ学習

竹富島に流れ着く海洋ゴミについて、島の将来を担う小学生とともに勉強しました。商品パッケージに記されたバーコードから生産地がわかることを利用し、大まかなゴミの発生源を調査。まずは情報を集めることから始めます。バーコードが残りやすいペットボトルを重点的に、竹富島でゴミが流れ着きやすい北東の海岸で収集。たった数十分の作業でたくさんのペットボトルが集まりました。残念ながら半数ちかくは波に揉まれ、岸に打ち付けられてラベルが外れてしまった状態でしたが、バーコードを調べることで追跡できたもののうち半数が日本、残りが中国、韓国、極少数が東南アジアという結果を得ることができました。海洋ゴミを元から断つ、その対策と効果を想定するために必要な情報とともに、バーコードによる追跡は完全ではないということもわかった機会となりました。今後も様々な手法を考え、竹富島にあった効率的なものを見つけたいと思います。



2020年5月21日

防風林の除草

竹富島の外周道路沿いに防風林をということで植え付けたフクギの苗。2月に除草を実施したのですが、たった3カ月でフクギを覆い尽くすような雑草が再び生えてきたことに驚きです。前回は雑草を根こそぎしっかりと処分するため手作業で1本づつ抜いていきましたが、今回は効率を考えて草刈り機を併用しつつフクギ周りを手作業で除草しました。これから気温が上がり、さらに雑草の成長が早まるとのこと。継続して管理を続けていきます。

2020年5月18日

粟の虫取り

順調に成長を続け頭を垂れてきた粟穂ですが、その粟を食べてしまうカメムシなどの害虫が大量発生。農薬を使用せずに、昔ながらの手作業で取り除く作業を行いました。大きなビニール袋に穂先をそっと差し入れ、穂全体が袋に入ったところで強めに揺さぶり虫を落とします。大小様々のカメムシに加えて、蛾の幼虫なども見られました。虫を落とした後は袋の口を素早く閉じます。ビニール袋の内面がツルツルなので這い出す虫は少ないですが、羽を広げて飛び出す虫には気をつけないといけません。ひと房ひと房、丁寧に。それほど広くない粟畑ですが、なかなか時間と根気が必要となる作業でした。

2020年5月4日

芋ヅル返し

2月に植え付けを行った芋ヅルが成長し、畑を覆い尽くすほどの勢い。芋の収穫量を増やすためには、このツルが根を張る部分を少なくする必要があるとのことで、芋ヅル返しという作業を行いました。畑からはみ出た部分のツルを引っ張って根を切り、畑の上に重ねるという作業。植え付けた時には50cmにも満たない長さだったツルが、数メートルにも伸びて絡み合い、ちぎれないようにと気を使いながらほぐしてひっくり返ました。また強い雨で倒れしまったハトムギ。優しく起こして、その状態をキープする支えを入れる作業もしました。

2020年4月11日

ギンネム駆除テスト

竹富島で確認されている外来種のひとつであるギンネム。繁殖力旺盛で、周囲の他の植物の成長を妨げる成分を出すことでギンネムだけの林になってしまうことなどが問題となり、生物多様性といった観点からも駆除をする必要がある植物となっている。しかし生命力が強く成長も早いので、ただ切り倒しただけではすぐに新芽が出てきて元に戻ってしまう。島のいたるところに大繁殖しているギンネムを相手に、多大な時間を必要とする切り株の掘り起こしは現実的でないため、今回、切り倒したギンネムの株に爪楊枝タイプの除草剤を使用するテストを実施してみることとなった。噴霧するタイプに比べ、直接切り株に打ち込む方法なので、自然環境への負担は少ないと思われる。直径10cmほどの切り株に1〜3本程度を刺し、効果測定と環境への影響を確認する。



2020年4月6日

ニンニクの収穫

耕作放棄地の再生に向け、まず竹富島の耕作のなんたるかを学ぶための第一歩として島の長老のひとりに手ほどきしてもらった財団として初めての畑作業。10月末日に実施したニンニクの植え付けから5カ月が経ち、ついに収穫の日を迎えました。一般的なニンニクよりも小ぶりなピン(島ニンニク)を手で1粒ずつ植え付け、除草などの手入れを行なってきただけに、1cmほどの小さな粒から大きく育ったニンニクに対する感動もひとしおです。収穫後の根のカットなど処理の方法も教わり、作物の育成から活用まで耕作に関わる全般を勉強させていただきました。



2020年3月25日

海浜清掃

環境省が定めるパークボランティア活動に参加し、環境保全のなんたるかを学んできました。今回は活動研修の第2弾となる海浜清掃。西表島上原にある星砂の浜にてゴミ拾いを行いました。竹富島でも有名な星砂がある浜ということで観光客が多く、流れ着いたゴミを拾ってくれる人たちも多いそうです。ただ、ゴミ箱が近くに設置されているわけではなく、拾ったゴミは浜の入り口に置いていかれることになり、そこをゴミ捨て場と勘違いした人がさらにゴミを捨てていくという負のサイクルが出来上がってしまっているとのこと。ただ清掃をするだけでなく、ゴミがゴミを呼ぶ現状やその対策を考えるよい研修となりました。



2020年3月18日

芋畑の除草

先日植え付けを行なった芋畑で除草を実施。今回は竹富島の小学生高学年が、授業の一環として参加してくれました。ちょうど環境保全についての勉強をしているということで、財団が行う耕作放棄地の再生によって育まれる生物の多様性、竹富島の文化に根付いた自然環境についてお話をさせていただきました。これからの竹富島を担っていく世代との交流によって、よりこの島を守っていきたいという想いが強くなった1日です。

2020年3月8日

バラアサガオの調査

メソアメリカを原産地とするツル性植物であるバラアサガオ。乾燥して開いた実が木でできたバラに似ていることから英語圏ではウッドローズとも呼ばれています。黄色い可愛らしい花とは裏腹に、その成長の早さと生命力の強さで森全体を覆い尽くして枯らしてしまうという外来種。竹富島でもいくつかの場所で生育が確認されていて、今回は御嶽の森を覆うバラアサガオを調査しました。古くから神様の場所として必要以上に手を加えることなく保存されてきた御嶽の森は、もっとも竹富らしい自然環境を残している場所です。そんな貴重な森が、外来植物であるバラアサガオによって脅かされている現状を確認し、どのような対応を取ることができるか調査しました。





2020年2月26日

ボタンウキクサの駆除

環境保全の方法を学ぶため、環境省が定めるパークボランティア活動に参加しています。まだ研修中ですが、環境を守るための知識を蓄積する大きな一歩です。今回は西表島祖納集落内にある用水路で、特定外来生物に指定された「ボタンウキクサ」の駆除を実施。外来種駆除にあたっての注意点や処分の方法などを詳しく教えていただき、財団の活動目的のひとつである「外来種の駆除」についてのヒントを多く得ることができました。



2020年2月20日

防風林の除草

昨年の12月に植樹した防風林のためのフクギが、雑草に埋もれてしまっていたため除草作業を実施。フクギは土の変化に弱いとのことで、いくつかの苗木が枯れてしまい植え替えが必要でした。栄養不足も考えられるため、市販の液肥アンプルを設置して様子をみます。



2020年2月13日

芋と麦の植え付け

粟に続き、竹富島の祭祀で供物とする芋と麦の植え付けをしました。芋は根の呼吸が必要で、しっかりと畝(うね)だてを行って側面からも空気が入るようにするとのこと。芋づるの植え方は、様々な手法のなかからオーソドックスな水平植えにしました。麦は浅く溝を掘り、そこにパラパラと種子を蒔きながら同時に足で埋めていきます。この同時にというのがなかなかコツのいる作業で苦労します。

さまざまな種類の作物を育てることで、そこに生息する生き物も多様となります。耕作地から生まれる二次的自然。これも竹富島が育んできた自然生物環境であり、後世に伝えてゆくべきもののひとつです。観光事業がメインとなってしまった現在の竹富島で失われつつある耕作地。竹富島地域自然資産財団では竹富島の文化を継承することで、二次的自然も含む竹富島の自然環境を守っていきます。






2020年2月10日

粟畑の除草作業2度目

先日、種まきをした粟畑で2度目の除草作業を実施しました。多くの苗が元気に育っているなと思っていたら、ほとんどが雑草だと判明。1度目の除草時と同じように粟によく似た植物が多く生えており、その判別がとても難しい。茎が赤くなっていたり、根元が分かれていたりしたら抜いて、粟が密集していたら間引きをする。何度教わってもなお難しい判別もともなって、それほど広くない畑ですが1日では終わらない作業です。


2020年1月28日

井戸の現状調査

竹富島には歴史を物語る多くのカー(井戸)があります。
しかし現状、木の枝や雑草が伸び荒れている上に、壊れたポンプ、サンカ(縁)、コンクリの床、落下防止の蓋などが劣化して見苦しい状態になっているところも多く見られます。

そこでこの状況を打破すべく
まずはカーの現状調査を開始しました。

竹富島のカーは、島の生活を長年にわたって支えてきた命の源。それは人間にとってだけでなく、島に住んでいる生き物も育んできました。川や泉のない竹富島では貴重な淡水。鳥や昆虫、動物など様々な命をつなぐカーはすでに竹富島の自然に組み込まれています。

水道が引かれ、活発な利用を終えたカーですが、竹富島の自然を守るためにはまだまだ頑張ってもらわないといけません。

サンカなどの隙間をコンクリートで補修するなどして、いまの形のままで保存することを目的とし
調査が終わり次第、補修と定期的なメンテナンスを行っていきます。



2020年2月10日

粟畑の除草作業

昨年末に種まきをした粟畑の除草作業を実施しました。すでに15cmほどの高さまで成長した粟のなかから雑草を見つけ出して抜くだけの作業ですが、粟ととてもよく似た雑草もあり、慣れないと見分けがとても難しいのです。島の長老から形は同じでも根元だけ赤い、根元から細かく分かれているなど、見分けどころを教えてもらいながらの作業になりました。密集して生えてしまっているところの間引きも同時に行い、適度な間隔に調整します。多くの苗が元気に育つ粟畑。収穫されれば竹富島の祭祀でも使用される予定です。